シュノーケリング

シュノーケリングとマスククリアは初心者こそマスターしたい必須スキル

シュノーケリングにおけるトラブル対応策として、「シュノーケルクリア」と「マスククリア」をご紹介します。

頭部の装備に入り込んでしまった水を排出する技法を詳しく解説します。

それぞれ「クリア」と銘打たれている通り、これらはピンチの際に危険要素を排除するものでサッカーにおけるディフェンス技法のクリアと同質だと考えればわかりやすいでしょう。

シュノーケルクリア

シュノーケルクリアとは、スノーケルの中に水が入り込んでしまった場合にチューブ内の水を排除する技法です。

シュノーケルクリアが必要な状況は主として、波をかぶったり岩にぶつかったりといったイレギュラーが生じる場合が挙げられます。

要領はクジラが水を噴出する動作と同じです。チューブの中に入り込んだ水を、一度の動作で勢いよく排出します。

動作上の注意点としては、水面に出て動作を行うことと、目線を水平か斜め前方に据えて実施する必要があるということです。

目線を上げすぎると死角にあるスノーケルの先端が水面に触れ、結局また水を吸い込んでしまうという悪循環になってしまいます。

マスククリア

シュノーケルクリアと同様に、マスククリアはマスク内の水を排出する動作です。

マスククリアが必要な例として起きやすいものは、髪の毛がマスクに挟まってしまったり、バディや他のダイバーのフィンによって頭部を蹴られたりといったケースが挙げられます。

通常、マスクが顔に合っていれば水が入ってくることはありませんが、得てして予期せぬアクシデントは起こるものです。

そのような時に慌てずマスククリアを行えるかどうかで危機管理の意識が問われるともいえるでしょう。

プロの指導を受ければ安心

シュノーケルクリア・マスククリアともに、手順や要領を理屈の上では理解していてもいざという時に慌てず実践できるかといえば別の問題です。

スノーケリング中に起きる事故のそもそもの原因は、ちょっとした呼吸トラブルによるものが大半です。

問題はこれに対して適切な対処ができないままパニックに陥り、そのまま深刻な水難に見舞われるというケースが多いことです。

つまり、スノーケリングにおいて呼吸トラブルの対策をするかしないかは生死を分ける問題なのです。

いきなり実戦形式で海に行って練習するのではなく、安全性の高い環境で十分な練習を積んでおく必要があります。

オススメはプールでのシュノーケリング講座を受講することです。

プロの指導を受ければ手順に間違いがあっても修正してもらうことが可能ですし、誤って呼吸トラブルを起こした際にも適切に処置してくれるでしょう。

シュノーケルクリアとマスククリアはリスクを伴う技法であり、自己流で身につけるには若干がハードルが高いといえます。

多少の手間と時間は必要ですが、命を守る意味でもコストを惜しむべきではないでしょう。

なおプロのレクチャーを受けた後であれば、任意の場所で自己レッスンしても良いです。

むしろ、動作を完璧にマスターするまでは反復練習が必要なので積極的に行うのがベストでう。

まとめ

シュノーケルクリアとマスククリアを身につける上で大事なのは、実戦を想定したシミュレーションです。

漫然と練習していては、気が動転しがちな緊急時に成果を発揮できません。

危機意識を持たずに練習しているといざという時にパニックに陥り、手順を誤ったり動作ミスを起こしたりと必ず悪い結果を招きます。

自分の命は自分自身で守るという意識を持って、はじめてシュノーケリングを満喫することができるといえるでしょう。

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