イルカやサメに代表される水生動物は身体全体を上下左右に揺らし、うねらせながら泳ぎます。
これにヒントを得て、身体を波打つように動かして泳ぐ泳法を「ウェービング」といいます。
ウェービングはシュノーケリングにおいて非常に効果的な泳法であり、熟達し水中を滑らかに動けるようになればヘッドファーストダイブも格段に楽になるはずです。
そこで今回は、イルカの泳ぎをイメージしつつウェービングについて学んでいきましょう。
ウェービングの仕組み
ウェービングがどのような理屈で動作しているのかを理解しましょう。
揺らされた背中や腹が斜め後方に水を押し出すと、その動きが波のように伝わって下半身に届き、結果としてフィンが水を捉えて後方へと力強くスナップするというものです。
ウェービングは体全体を使った動作であるため、足の動作中心のフラッターキックよりもさらに大きい推進力を得ることができます。
ウェービングを上手にこなすコツは、力みが生まれないように全身をリラックスさせ、身体がしなやかに動くようにすることです。
つまり、イルカが行うようにしなやかに身体を動かせば自然で美しい波を作り出せるということです。
イルカの動きをイメージしよう
上述の通り、イルカの動作には多くのヒントが含まれています。
イルカがどのように泳いでいるかを念頭に置き、その上で私達人間がイルカの動作を真似て泳ぐ様を想像する要領でのイメージトレーニングを推奨します。
ウェービングの動作を理解するには押し問答の理屈で考えるよりもイメージトレーニングの方が効果的だからです。
TVや動画などでイルカの動きを見る機会はあるはずです。
その動作を自分の泳ぎに取り入れ、どのように身体を動かせばよいかをじっくりイメージしてみましょう。
すると意外にシンプルで、決して難しい動きではないことが予想できるはずです。
ウェービングの練習要領
イメージトレーニングを終え、ウェービングの練習に取り組む段階になったらまずはドルフィンキックの復習を行いましょう。
ドルフィンキックにはウェービングに移行するための基本動作がいくつも含まれているからです。
フォームにおける注目点は手と頭の位置です。
足を中心に動かすドルフィンキックとは異なり、体全体で推進力を生み出すウェービングにおいては波が生まれるポイントが肝心です。
手と頭によって身体の先端に波の起点を作るのです。
足から一番遠い場所に波の起点を作ることによって、より大きい推進力を足に伝えることができるでしょう。
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1リラックスして手足を伸ばす
まずは手と足を伸ばし、身体全体を大きく使ってドルフィンキックの動作に入ります。
スピードを上げる必要はなく、水面をゆったりと進む感じで繰り返しましょう。
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2底まで手が届きそうになったら上体を反らす
次は手の先を水底に向け、頭がそれを追うように潜水します。
キックによって水底まで進んだら、上体を反って手と顔を水面に向けましょう。
これを連続して繰り返すことによって自然と上下遊泳のリズムが生まれるはずです。
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3リズムよく繰り返す
曲げた膝を後方に蹴り出し、足のしなりをフィンに伝えて推進力を生み出します。
足を上下に動かすドルフィンキックとはこの点が異なり、得られる推進力も身体全体を使うこちらの方が大きいといえます。
まとめ
ウェービングのフォームで肝心なのは、手と頭で波の起点を作ることです。
イルカがどのように身体を動かしているか、プロのダイバー達がどのようにイルカの動きを取り入れているかという点に注目するとしっくりくるはずです。
足だけでなく身体全体を使って波を生み出すためには、身体をできるだけ長く大きく伸ばす必要があります。
イメージをつかみ、さらに理論を理解できればウェービングの習得は目前でしょう。
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