初めて登山をする人は「何を着ていけばいいのだろう?」「これでは暑すぎる?寒すぎる?」と服装で迷いますよね。
山の環境は平地と違って厳しいですが、最初にすべての登山ウェアを揃えるのは確かに大変です。
そんな初心者の人の間で「夏の登山におすすめ!」と話題になっているのがユニクロのアイテムです。
そこでこちらの記事では、登山にユニクロの服装を使うメリットやおすすめアイテム、注意点などをご紹介します。
登山の服装に迷っている方はぜひ参考にしてください。
夏の登山ならユニクロがおすすめ
初の女性グローバルブランドアンバサダーに冒険家 南谷真鈴さんが就任!南谷さんは日本人最年少でエベレスト登頂に成功した現役女子大生。ユニクロはこれからも南谷さんのチャレンジを応援します。https://t.co/mVx2dgLZaz pic.twitter.com/7xVfSTIAcv
— ユニクロ (@UNIQLO_JP) December 13, 2016
登山ウェアを買い揃えていない方におすすめできるのが、ユニクロのアイテムです。
ユニクロでは登山でも使える機能性の高いアイテムが豊富に揃っているため、初心者の方が「とりあえず登山用の服装を揃えたい」というときに向いています。
ユニクロではグローバルアンバサダーに南谷真鈴を迎えており、冒険家であり北極点にも到達した経験を持つ彼女を迎え入れたということからも、アウトドアブランドとしてのイメージを積極的に押し出していることがわかります。
ただし、ユニクロが活躍するのは、夏の軽登山やハイキングなどの難易度が低めの登山です。
秋冬の登山や、さらに本格的な登山を検討しているなら、やはり専用の登山ウェアを使うことをおすすめします。
登山ウェアをユニクロにするメリット
ユニクロのエクストラファインメリノウールセーターが快適すぎて、この夏はスポーツも普段着もこればっかりになってた。
登山用のメリノウール製品はあるけど高いし下着っぽいから、ふだん1枚で着るにはユニクロがよさげ。
ボロボロになったら冬にインナー用にすればいい。
着方は肌直が正義。 pic.twitter.com/okyY0Q57XC
— きゃんぺい@ソロキャンパー (@campey56) August 30, 2019
それでは、なぜ登山ウェアとしてカジュアルブランドのユニクロがおすすめなのでしょうか。
ユニクロといえばリーズナブルでバリエーション豊富な品揃えが魅力ですが、登山ウェアとして次のようなメリットがあるからです。
登山ウェアのメリット
機能性が高い
ユニクロのアイテムは全般的に機能性が高く作られています。化繊や毛で作られたインナーウェアは登山用としても活用できますし、洋服として丈夫な点もメリットです。
登山での活動中はかなり汗をかくため、速乾性のある化繊のインナーウェアはベタつかず、体温を保つためにも役立ちます。
汗をかくことを考えると毛のインナーは暑すぎると感じられるかもしれませんが、「メリノウール」というメリノ種の羊の毛は汗をよく吸い取り、濡れた状態でも優れた保温性を発揮するため登山にもおすすめです。
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コスパが良い
ユニクロといえばリーズナブルなファストファッションブランドです。高い機能性を誇るアイテムが低価格で購入できるのですから、コスパが良いことが最大のメリットとも言えます。
登山専用のウェアは機能性の高さやこだわりが強いため、どうしても価格が高くなりがちです。
初心者の方が一気に揃えるには高価なものなので、コスパの良いユニクロを活用すれば、少ない負担で気軽に登山を始められます。
メンズ・レディース・子供用すべて揃う
ユニクロではメンズアイテム、レディースアイテム、子供用のアイテムをすべて取り扱っているため、どなたでも簡単に登山ウェアを買い揃えられる点も魅力のひとつです。
小さなお子様を連れて家族で軽登山やハイキングを楽しみたいというとき、ユニクロに行けば一通りのものを買い揃えられます。
子供は成長が早いので、高価な登山ウェアを購入してもすぐに使えなくなってしまうケースが多いです。
1年経てばもう使えないということもあるため、特に子供用の登山ウェアとして活躍します。
カジュアルでオシャレ
カラーが豊富でさまざまなアイテムを取り扱っているユニクロのアイテムは、タウンユースで使われているだけありカジュアルでオシャレです。そのため「オシャレなコーデで登山を楽しみたい!」という女性に適しています。
また、登山時の服装では「目立つ色味であること」が重視されます。
もしも遭難した場合に、救助者が発見しやすくなるためです。明るく目立つカラーも取り扱うユニクロのアイテムは、コーディネートしやすいだけでなく、万が一の事態に備えるためにも役立ちます。
ユニクロでおすすめの登山ウェアはコレ!
とにかく、中で汗が出るからそれの乾きをよくするのが大事なの。だからヒートテックはNG。私はユニクロのドライメッシュとかで代用してたよ。安くてもあるから探して。ちゃんと素材確認して。添付したのはユニクロの速乾性重視のやつ。これ、登山のときのインナーにしてた。 pic.twitter.com/ypWtaqamJT
— 美月 🌸🐝 (@startic_night) December 17, 2017
ユニクロのアイテムが登山におすすめと言っても、すべてが登山に向いているわけではありません。
そこで、数多いユニクロのアイテムの中でも登山用としておすすめできるものを、ジャンル別にピックアップしてご紹介します。
ユニクロのオススメ
インナー
ユニクロの代表的なインナーである「ヒートテック」は、汗を吸収して熱に変えるという仕組みによって、保温性に優れていることが特徴です。
メンズにはVネックが、レディースや子供用にはキャミソールが用意されており、好みで形を選ぶことができます。
ヒートテックは保温性の仕組みから、ハイキングなどの軽く汗をかく行動に最適です。
ただし、あまり汗を書きすぎると反対に冷たく感じられることもあるため、活動量の多い登山には向いていません。
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シャツ
「ドライEXクルーネックT」はユニクロの中で最も速乾性に優れたTシャツです。
吸い取った汗をすぐに乾かしてくれるのでベタついて気持ち悪くなることも、インナーが冷えて体温を奪われる心配もありません。
ゆとりがありながらも適度なフィット感なので、行動時に邪魔になることもなく、動きやすさも抜群です。
価格も安く抑えられており、初心者の方ならまずはドライEXクルーネックTを購入しておけば良いでしょう。
ズボン・トレッキングパンツ
ユニクロアイテムの中でもトレッキングパンツとしておすすめなのが「EZYアンクルパンツ」です。
トレッキングパンツの機能として特に求められるのは、動きやすさや吸湿・速乾性。
ユニクロのパンツなら高いストレッチ性があり、商品名の通りアンクル丈なので、登山中の行動を邪魔することもありません。さらに速乾性素材で汗をかいても安心感のあるドライストレッチパンツです。
ユニクロからは速乾性の高い「ドライEX素材」を採用したハーフパンツやショートパンツも発売されており、これらも登山用として高い人気を誇ります。
登山コーデや好みにあわせて選んでください。
ただし、ユニクロのパンツはトレッキングパンツに必要なすべての機能があるわけではありません。
難易度の高い登山では機能的に役不足になる可能性もあるので注意しましょう。
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ダウンジャケット
登山のときに大活躍するユニクロのアウターが「ウルトラライトダウンシリーズ」です。
保温性と防水性がある上に軽量で丸めれば小さくなり、バッグの中にも入れやすいというメリットがあります。特に山頂での休憩時の気温差や、宿泊のときの防寒に備えて1枚持っていれば安心です。
ベストタイプ、ジャケットタイプ、半袖タイプとさまざまな種類が展開されているので、色やサイズの豊富さとあわせて、自分なりのコーディネートが楽しめるところも魅力的です。
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レインウェア
「ブロックテックパーカ」は防水機能はもちろん、防風性・透湿性にも優れており、軽量で使いやすい優秀なアイテムです。
さらに動きに合わせてストレッチしてくれて、行動の邪魔をすることもありません。
レインウェアが必要な状況ではベタつきが気になりますが、水や汗がついても裏面がベタつかないように工夫されており、通気性もあるため着用していて快適です。
シンプルなデザインで、他のアイテムとの組み合わせやすいところもポイントが高くなっています。
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サポートタイツ
「エアリズムパフォーマンスサポートタイツ」は、エアリズムシリーズの快適機能を備えているため、軽くて動きやすいところが魅力です。
着圧機能は少々弱めですが、タイツを履かずに登山するよりは筋肉への負担が軽減されます。リーズナブルでコスパも良好です。
通常のサポートタイツよりも着圧が弱い点は、筋肉への負担を増やしますが、反対にメリットにもなりえます。
サポートタイツを穿き慣れていない方にとっても履きやすいため、初心者の方こそ揃えておくべきアイテムです。
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帽子
夏の登山では帽子が欠かせません。ユニクロの帽子の中でもおすすめなのが「キャンプハット」です。
つばが広めに作られており、さらに形状記憶ワイヤーで好きな形に変えられるため、紫外線予防効果も期待できます。
おすすめのシャツとしてご紹介した「ドライEXクルーネックT」と同じ「ドライEX素材」を採用しており、ドライ機能に優れているところもポイントです。
汗をかいても蒸れにくく、夏の登山を快適してくれます。
登山ウェアとしてユニクロを選ぶときの注意点
奥多摩で高水三山縦走やってきたよー
mont-bellとかNorth faceとかを着る登山者がほとんどの中で、自分は基本ユニクロ、ベイユニ&パララカイエジャケ。 pic.twitter.com/s1htk0Za93
— 横国系やきう女子@ちなDe8年め。 (@run4urblife) December 16, 2018
登山におすすめのユニクロアイテムをご紹介しましたが、選ぶときに注意したいことが3つあります。
せっかく登山用として買ったのに、3つのポイントに注意して選ばないと、いざ登山を始めてから困る事態になってしまうこともあるため注意してください。
ユニクロの注意点
素材をチェックする
選ぶときに最も注意したいことは「素材」です。登山では汗をよく吸い取り、速乾性のある化繊が適しています。
そして、保温性を高めるときに便利なのは毛のアイテムです。コットン製のアイテムは避けるようにしましょう。
コットンは吸汗性は良いですが乾きにくいため、体にまとわりついて気持ち悪いですし、冷えた洋服に体温が奪われてしまいます。
山は標高が100m上がるごとに気温が0.6℃下がるため、登山行動中に体温が奪われることは危険です。
夏のハイキング以外には不向き
冒頭でもご説明しましたが、ユニクロを登山ウェアとして活用できる場は限られています。
夏の軽登山や山登り初心者コース、女性のハイキング時の服装などとして活用し、それ以外の場合は登山ウェアを用意するようにしてください。
ユニクロ製品は機能性が高いですが、やはり登山専用のウェアには敵いません。
春秋冬の登山や標高1,000mを超える山に登るときにユニクロを着ていると、命が危険にさらされてしまう可能性も考えられます。
全身ではなく部分使いにする
全身すべてをユニクロにするのではなく、ポイントとして取り入れる方法はとても有効です。
例えば、インナーや中間着を登山ウェアメーカーのものにして、アウターだけをユニクロにするなどの方法があります。
全身をユニクロで揃えれば機能性の面で不安が残りますが、登山専用ウェアと併用すれば不足部分を補えます。
メンズ・レディース・子供用のすべてが揃っており、金銭的な負担も軽減されるので、活用できそうなアイテムを部分的に取り入れるようにしてみましょう。
秋冬の登山をするなら専用のウェアを揃えよう
春・秋・冬に山に登るのであれば、ユニクロではなく専用の登山ウェアを揃えることを強くおすすめします。秋冬の山はかなり気温が低くなります。
平地の気温が10℃であれば、標高1,000mの山頂でも気温は4℃となるため油断は禁物です。
秋冬は専用のウェア!
登山ウェアは登山専用の機能的な服装
登山ウェアはメーカーによってさまざまなアイテムが発売されていますが、いずれも登山のために作られた高い機能性を誇るアイテムです。
登山ウェアに必要な要素は「吸水性・速乾性」「透湿性」「防水性」「防風性」「軽量性」の5つだと言われています。
この5つのポイントをすべて兼ね備えているのが登山ウェアです。
登山ウェアは安全性に優れており、着用すればユニクロ製品を使うよりも快適に登山を楽しめるようになります。
遭難する危険性もある登山ですから、自分の身を守るための手段として専用の登山ウェアを用意しましょう。
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ユニクロでは買えないブラジャーや化繊保温着も揃う
登山ウェアのメーカーからは、ユニクロでは購入できない登山アイテムも発売されています。
下着は登山時の快適性を保つために重要ですが、速乾性があり、動きやすく、バストにフィットする登山用のブラジャーは、ユニクロからは発売されていないようです。
また、登山で便利な化繊保温着として活用できそうなものもありません。
登山ウェア専門のメーカーであれば、登山に最適なブラジャーや化繊保温着も多数販売されています。
本格的な登山を行う場合はこれらのアイテムも買い揃えておくべきなので、やはり登山ウェア専門メーカーの商品を利用するのがおすすめです。
まとめ
初心者の方が山登り用の服装を揃えるときには、ユニクロ製品を利用してみましょう。
登山ウェアとして欠かせない「吸水性・速乾性」「透湿性」「防水性」「防風性」「軽量性」を備えている商品が多く揃っています。コスパが良く、特に成長の早い子供用の登山ウェアとして人気です。
ただし、春・秋・冬の登山や標高の高い山に登るときには、専用の登山ウェアを揃えるようにしてください。
ユニクロ製品では機能性が不足することもあり、危険が伴うからです。または全身ではなく、ポイント的にユニクロを活用しても良いでしょう。
低山の登山など難易度が高くないときにユニクロを活用したいという方は、店舗で試着してサイズ感を確かめてから購入してください。
登山ウェアとして使うためには、動きやすく、ほどよくフィットすることも大切です。
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