登山・山歩き

登山を記録する5つの方法とは?過去の自分が見える!アプリからノートまで徹底解説

登山初心者のみなさんは、「登山記録」をしっかりと残していますか?

長年に渡り登山をしている人々は、それぞれ登山記録を残していることが多いもの。

登頂した山が多くなる前に、ぜひ登山記録をつけ始めることをおすすめします。

そこで今回の記事では、登山記録が必要な理由から始め、記録を残すためにおすすめの方法を5つご紹介します。

お好みに合わせた方法で、山での思い出を記録していきましょう。

登山記録のススメ!記録することはなぜ必要?

登山記録をつけている人は多いですが、一体なぜ、記録することが大切なのでしょうか?

登山の記録を残す理由は2つ。単に思い出として残すだけでなく、実用性があるからこそ残すことが推奨されています。

記録の重要性とは

登山の記録は再利用するタイミングが多い

登山記録を残すべき1つ目の理由は、再利用されるタイミングが多いことです。

ブログやSNSを利用されている人であれば、思い当たる節があるのではないでしょうか。

10年前、15年前に行った山に関する文章を書く機会は比較的多く、作成できる文章の品質は記録の有無によって左右されます。

登った山を覚えていられなくなる

数多くの山を登っていると、次第に、自分が登った山を覚えていられなくなります。

人間の記憶は徐々に失われていき、登ったことがある山でも「登っていない」ことになってしまうケースも。

山行記録をつけることは、自分が登った山を記録し、記憶を呼び覚ませるようにすることでもあります。

用途にあわせて選べる!登山を記録するための5つの方法

登山記録の必要性を解説したところで、実際に記録をするための方法についてご紹介していきます。

主流になっている5つの方法をご紹介しますので、記録しやすく、見やすい方法を選んで記録を残していきましょう。

記録の方法

手帳での登山記録

手書きで記録していきたい人であれば、手帳に書き込んで記録帳を作ることが定番の方法。小さな手帳なら登山時に携帯することも可能で、山頂や小屋、行動中などに気がついたことをすぐに書き留められる便利さがあります。

下山してからでは忘れてしまうような小さな思いも、手帳なら克明に記録可能です。

ノートでの登山記録

手帳よりもしっかりと記録したい手書き派の人なら、ノートに書き込んでいきましょう。

ノートでの登山記録も、エクセルと同じように自由度の高さが魅力。手帳よりもたくさん書き込むことができ、プリントアウトすれば写真も一緒に残せます。

地域別にノートを分類しておけば、「どのノートに記録したかわからない…」ということも避けられます。

インデックスなどを利用して、後から検索しやすいように管理しておくことがコツです。

エクセルでの登山記録

エクセルで登山記録をつけている人もいます。エクセルの使い方をある程度知っていれば、自分の好きなようにカスタマイズできるところが魅力。

もちろん写真の貼り付けや表の作成も可能で、シートも何枚も使えます。

登山記録をエクセルで作成するための無料ソフトも配布されており、パソコンで管理するならエクセルが便利です。

サイト上での登山記録

山専用のコミュニティサイトを利用して、サイト上で記録していく方法です。

「ヤマレコ」というサイトは、山行記録ができるだけでなく、他の人と記録を共有することができる登山記録の定番。定例山行の記録も多く遺されています。

日程や天候、登山ルート、総距離、累積標高差などを記録でき、もちろん日記のようなメモを書き残すこともできます。

ユーザー登録するだけで使えるため、インターネット上で手軽に管理したい方におすすめ。

アプリでの登山記録

近年、登山記録の定番となってきているのがアプリでの記録です。

登山記録ができるアプリは多く、GPSを利用して頂上までのルートや標高差などを自動で記録してくれるなど機能性にも優れています。

中にはSNS機能を備えたアプリもあり、ヤマレコのように記録を共有することも可能。

登山ルートを自分で作成することが面倒、記録するための時間が割けない、登山の頻度が多い…など、できるだけ記録を簡易化したいという人ならアプリが便利です。

登山記録で使えるおすすめ無料アプリ5選

登山記録のスタンダードとなりつつあるアプリ。

ここからは、山行記録におすすめの無料アプリを5つご紹介します。

いずれも基本的に無料で利用でき、機能性にも優れたものばかり。それぞれ使い勝手が異なるため、お気に入りのアプリを見つけてください。

おすすめ無料アプリ

YAMAP

YAMAP(ヤマップ)はGPSで登山ルートを記録するため、スマホの電波が届かない山中でもしっかりとログを取ってくれます。同時にコースタイムや移動距離も記録でき、写真や感想を投稿することも可能。

投稿した内容はユーザー同士で共有可能で、情報交換の場としても活用できます。

山と高原地図

登山地図として名高い「山と高原地図」のアプリ版。ルート記録にも便利ですが、スマホで「山と高原地図」が見られることで評判の高く、記録したルートは「ヤマレコ」に投稿することもできます。

休憩所や山小屋の情報確認にも便利な「山と高原地図」アプリ。

アプリ本体は無料ですが、地図は1エリア500円と有料であることに注意してください。

ヤマレコMAP

登山コミュニティサイトの「ヤマレコ」が提供する地図アプリです。

GPSを利用した地図の閲覧、登頂ルート・コースタイムの記録、写真・動画の保存、ヤマレコのサイトを通じた現在地点の共有など豊富な機能が魅力。

登山計画作成、登山届提出もアプリ上で行えるなど、登山者にとって心強い存在です。

山旅ロガー

時間や距離、速度、標高、気圧などを記録する精度が高く、歩行距離をリアルタイムで測量してくれることで評判です。

スマホアプリの中では比較的電池消費量が少なく、富士山に登るときなど、長時間の登山記録に向いています。

徒歩モードの他に超精密モードも搭載しており、自動車移動の記録も可能。ただしAndroid専用であり、iPhoneでは利用できません。

ジオグラフィカ

開発者自身が9年以上に渡るフィールドテストを行った末、完成したアプリ。

ルートを記録してくれるだけでなく、ルート案内も閲覧可能で、国土地理院の地図の表示にも対応可能。

登山、ハイキング、トレッキングなど、さまざまなアウトドアシーンで活躍してくれます。

スマホアプリで登山の記録をするメリット&デメリット

登山記録におすすめのスマホアプリをご紹介してきましたが、アプリでの記録は便利なだけではありません。

メリットとデメリットの両方を持ち合わせているため、特徴をよく把握してから利用するようにしてください。

アプリの特徴

スマホのGPSで登山地図が確認できる

おすすめアプリの項目でご紹介したように、登山記録が取れるアプリでは、GPSによる登山地図閲覧に対応していることがほとんどです。

ただ記録してくれるだけでなく、現在地、尾根や峰、登山ルート、駐車場などをGPSで確認できることは、道迷いや遭難リスクの低下に大きく役立ちます。

自動で登山ルートを記録してくれる

ロープでのクライミングも含め、自分が移動したルートを自動的に記録してくれることも登山専用アプリのメリット。

ただスマホを持っているだけで良いため、記録するための時間を節約でき、面倒な操作や作業も必要ありません。「自動ログ」という手軽さは、アプリの最大の魅力とも言えます。

スマホは懐中電灯代わりもなる

登山のときに携帯電話を持っていれば、懐中電灯代わりとしても利用可能です。

アプリのメリットではありませんが、登山にスマホを持っていくこと自体が、登山の快適性を高めてくれるケースも多いもの。

天気を確認したり、気軽に写真撮影をしたり、山の情報を検索したりとさまざまな使い方が考えられます。

モバイルバッテリーの準備が必要

アプリで長時間の登山記録をとりたいなら、モバイルバッテリーの準備をすることをお忘れなく。

ずっと記録し続けていると、通常よりも電池の消費量はアップします。

途中でバッテリーがなくなってしまった…ということにならないように、モバイルバッテリーは必ず持参しましょう。

雨への注意が必要

完全防水スマホなら問題ありませんが、山へスマホを持っていくなら、雨が降ったときの準備もしておきたいもの。

壊れないように防水ケースは必須です。例え晴天時でも、沢登りなどで濡れる可能性もあるため、常に防水ケースは持っていくようにしてください。

まとめ

後に役立つことが多い登山記録。記録することの大切さや記録の方法などをご紹介しましたので、まだ登山を記録したことがないという方は、今回の記事を参考にしてさっそく始めてみてください。

最近ではアプリでの記録が一般的となっており、登山プランもすべてスマホで行うという人もいるほどです。

しかし、もちろんノートや手帳、登山コミュニティサイトでの登山記録にもそれぞれ良いところがあります。

お好みの方法を見つけて、これから登る山の記録を残していきましょう。

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