登山やアウトドアは同行してくれる仲間がいた方が楽しいもの。
しかし、「周囲に山登りが好きな人がいない」「仲間の募集方法がわからない」などの理由で、寂しい気持ちを抱えながら単独登山を行っている方は多いようです。
グループで登山をしている人は、一体どのように仲間を見つけているのでしょうか?
今回の記事では、みんなが実践している登山仲間の探し方について解説します。
登山グループはどんな集まり?どうやって仲間を見つけるの?
まず登山仲間がいない人にとっては、「登山グループはどうやって知り合ったの?」という点が気になるのではないでしょうか。
登山グループの多くは主に次のような人たちで構成されています。
- 登山サークルのメンバー
- 山岳会のメンバー
- 営利団体による集まり
多くの方が「登山」という共通点を持つ集まりに所属し、仲間を見つけていることがわかります。
登山仲間がいない人必見!楽しめる登山仲間の作り方6選
それでは、登山好きが集まる団体に所属しなければ仲間は見つけられないのでしょうか?
確かに団体に所属することは有効な方法ですが、それ以外にも登山仲間を見つけるための方法はあります。
仲間を作る方法
アウトドア好きな友達を誘う
登山仲間を見つけるための最も手軽な方法は、アウトドアが好きな友達を誘うというもの。
友人同士であれば予定も合わせやすいでしょうし、アウトドアが好きな人であれば登山に興味を抱いてくれるかもしれません。
いきなり縦走に誘う…というのは難しいため、まずは1~2時間程度の日帰り低山登山に誘ってみてはいかがでしょうか。
登山好きが集う飲食店に行く
全国各地に、登山好きな人が集まる飲食店やバーがあります。
店主が熱烈な登山好きであったり、登山をテーマにしていたり…と形態はさまざまですが、もともと登山好きな人が集まる場所ですから、コミュニケーション次第で多くの登山仲間を作れる場所です。
知り合った人から仲間を紹介してもらえる可能性もあります。
登山サークルに入る
昨日は月に一度の登山サークルの活動日。京都の山を登りました。保津峡駅から美しい川沿いに歩き、登山口がある集落へ。新人さんが二人参加。二人とも楽しんでくれていたようで、一安心。 pic.twitter.com/VgtcHofrSi
— 登山大好き@犬大好き 大阪 (@tozandog) June 3, 2018
登山サークルは登山好きな人だけで形成されたコミュニティ。
学校の部活動のようなものでサークル活動もありますし、一緒に山に登ってくれる仲間はいくらでも見つけられます。
「学生サークル」「50代以上のシニア登山サークル」「ハイキングサークル」「社会人歓迎」など趣旨がはっきりしており、年齢や目的が近い登山仲間を探しやすことも魅力。
ただし、人間関係のトラブルなどでメンバーが入れ替わることが多く、長続きするアウトドアサークルは少ないため、自分でサークル設立を行って仲間を募るという方法もおすすめです。
山岳会に加入する
山岳会は、登山を本格的に探究していきたいという人の集まりです。
登山サークルよりも登山経験豊富な人が集うため、仲間が見つかるだけでなく、登山に関する知識も得られることがメリット。
雪山に登る行事や定例報告会などの活動もあり、登山への愛が強い人であれば益の多い団体です。
山岳会に加入したいという人は、参加義務のあるイベントがあることや、年会費が必要となること、山岳保険に加入する必要があることなど参加条件をあらかじめ把握しておきましょう。
講習会やツアーに参加する
兵庫県最高峰 氷ノ山。ブナの原生林が広がり、1510mの頂上からの眺望は素晴らしいです✨神姫バス様主催の観光登山ツアーも9・10月を中心に開催されています。 pic.twitter.com/joBGCGHD7m
— sisoudeai (@sisoudeai) February 17, 2021
参加費は必要ですが、講習会やツアーに参加して、現地で仲間を見つけるという方法もあります。
登山ツアーは多く企画されていますが、企画元によって趣旨も異なるため、ご自身に合ったものに参加してください。
登山ショップや企業が企画するツアー
モンベルや好日山荘などの登山装備を販売するショップ、山と渓谷社など登山事業を行っている企業が主催者となるツアーのことです。
知識を習得する講習会と、登山を実践するツアーの2形態がありますが、コミュニケーションが生まれるツアーの方が登山仲間は作りやすくなります。
夏はトレッキングや沢登り、冬はスキーと、趣向を凝らしたツアーが目白押しです。
山岳ガイドが企画するツアー
山岳ガイドが企画するツアーは、ガイドの拠点によって登山仲間の作りやすさが変わります。
地元密着型の山岳ガイドが企画するツアーの方が、地元での仲間を見つけやすい傾向に。
反対に、全国の観光地に拠点を置く山岳ガイドのツアー参加者はリピーターが少なく、仲間作りにはふさわしくありません。
登山情報サイトが企画するツアー
最近は、インターネットを中心に活動する「登山情報サイト」がツアーを企画することも珍しくありません。
例えば「山ガールネット」というサイトでは、登山経験値に合わせ、初心者向けから上級者向けまで幅広い人が楽しめる難易度別のツアーを組んでおり、同じレベルの仲間と出会える可能性が高まります。
出会いを目的とする山コン
「山コン」は登山を通じて男女の出会いをサポートするイベントのこと。
山で行われる合コンのようなものであるため、行動中や移動時の車の中など、あらゆる場面で異性と知り合うことができます。
アウトドア好きの異性との出会いを求めている方にとっては格好の機会ですが、同性の登山仲間を探している方や、恋人を探す必要がない方にとってはほぼ参加する意味がありません。
インターネットで登山仲間を募集する
登山仲間を探す方法としては、インターネットで募集するということも一般的。
インターネットを利用すれば、地元の仲間はもちろん、全国各地に仲間ができるため登山がより一層楽しくなること請け合いです。
関東・関西など地元密着型掲示板
地元で仲間を見つけたいという人には、地元密着型掲示板の利用がおすすすめ。
例えば「ジモティー」という掲示板には、「登山仲間募集」という専用の掲示板があり、東京・大阪をはじめ、都道府県毎に仲間を募集している人を検索できます。
地元の掲示板で仲間を探している人は、登山を始めたばかりの人が多く、上級者の仲間を見つけたいという人には不向きである可能性があるため注意しましょう。
SNSの登山コミュニティ
最近はSNSの登山コミュニティでつながる人たちも多くいます。
山の情報をSNSで検索したり、コメントをしたり、フォローしあったり…そのような関係性でつながった登山仲間と「オフ会」のような形で登山をする人たちです。
登山仲間を探すためにいちばんおすすめなのはFacebook。
Facebookでは非公開のグループなどもあり、Twitterよりも密にできる登山仲間を探せます。
ただし、若い人が中心なのでシニア世代の登山仲間を探している人は、探せる範囲が狭くなるかもしれません。
登山アプリの交流機能
登山アプリの「ヤマレコMAP」「ランブラー」などには、ユーザー同士で交流できるSNS機能がついています。
相手の投稿した山行記録などを見れば、自分と経験や価値観が近い仲間を探せる可能性が。
「ヤマレコMAP」は次にご紹介するコミュニティサイト「ヤマレコ」とも連動しており、情報共有能力の高いアプリです。
登山専用のコミュニティサイト
登山のコミュニティサイトとは、登山記録をしたり、その情報を会員同士で共有したりと、山に関する情報交換が行えるサイトのこと。「ヤマレコ」が最も高い人気を誇っています。
登山のコミュニティサイトでは、登山仲間募集の掲示板も用意されており、会員登録した人と知り合えるため、比較的素性の知れた登山好きな仲間ができやすい場です。
「山コム」では気になる相手にメッセージを送る使い方もできるので、「一緒に登山しませんか」と積極的に誘ってみましょう。
登山仲間と体力差がある場合の対策
ご紹介した方法を駆使すれば、すぐに登山仲間を作ることが可能。しかし、知り合った人と体力差がある場合は、どのように解決していくべきなのでしょうか。
せっかく知り合った仲間ですから、次のポイントを参考に、上手に体力差を埋めていきましょう。
体力差がある場合
ペースの遅い人に合わせることが基本
体力差がある仲間と一緒に山を登るときは、基本的に「最もペースの遅い人」に合わせることが山旅のルールです。
しかし、誰かと一緒に登ったことがある登山経験者ならわかるでしょうが、他人のペースに合わせて山を登ることはかなり大変です。
「自分の体力に合わせたペースで登る」ことが登山の基本ですから、そのペースを維持できない登山は体力・気力が相当消費されることになります。
見えなくなるほど離れてしまう人とは一緒に行かない
ペースの遅い人に合わせた登山は疲れるもの。
しかし、お互いが見えなくなるほど離れてしまう人とは一緒に行くべきではありません。
距離が離れれば相手が滑落しても、コースから外れても、救助の声をあげたとしても気づけない可能性があります。
仲間の安全に配慮できない人であれば、その人は旅の仲間とは呼べません。
ペースの早い人に合わせて体力をつける
仲間よりも体力が少ないと感じたら、ペースの早い人についていけるように、日々のトレーニングで登山の体力をつけることも大切です。
体力がつけば仲間に気を遣ってもらう必要もありませんし、登山者としてもレベルアップできます。
「参加メンバーと同じペースで登ること」を目標にしながら、筋トレと体力づくりに励みましょう。
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まとめ
一緒に山を登ってくれる仲間が見つかれば、登山自体をより楽しめるだけでなく、一人で登るより遭難や道迷いのリスクも軽減されるため、実利面でもメリットがあります。
登山サークルや山岳会への参加、インターネットを利用した交流など、登山仲間を探す方法は非常に豊富です。
一緒に山を登ってくれる人がいないなら、今回ご紹介した方法で、ぜひ気の合う山友を見つけて登山やキャンプを楽しみましょう。
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