登山・山歩き

登山で満喫する絶景温泉!一泊・日帰りOKの秘湯を12ヵ所ピックアップ

登山で満喫する絶景温泉!一泊・日帰りOKの秘湯を12ヵ所ピックアップ

「温泉に入るために登山をする」という人もいるほど、「登山」と「温泉」は切っても切れない関係。

山歩きでしっかりと体を使った後、紅葉など四季折々の絶景を眺めながら浸かる温泉は格別です。

そこで、登山で温泉を楽しみたいという方のために、日帰り・一泊と所要時間別に、おすすめできる温泉情報をご紹介します。

駐車場やバスが利用できる初心者向けの温泉もご紹介しますので、ぜひ足を運んでみてください。

登山しないと行けない温泉!絶景を眺めながら浸かる温泉は最高

登山しないと行けない温泉!絶景を眺めながら浸かる温泉は最高

辛く長い山登りを終えてたくさんの汗をかいた後に入る温泉は、平地で入る温泉の何倍もの贅沢さがあるものです。

目の前には美しい自然が広がっていて、温かいお湯に浸かりながら、究極の快適さと開放感を楽しめるはず。

「温泉のために山に登っている」という人もいるくらい、登山の後の温泉は気持ちがいいもの。

登山後の温泉を経験したことがない方は、ご紹介する情報を参考に、ぜひ一度試してみてください。病みつきになること間違いなしです。

一泊登山ならココ!ブログでも話題のおすすめ秘湯6選

まずは、一泊する登山でおすすめの秘湯を6ヵ所ご紹介します。

標高が高く、コースタイムが長めの山にある温泉をご紹介するので、時間をかけて本格的な登山をしたいという方におすすめです。

おすすめの秘湯

【北海道】緑岳:大雪高原温泉

「北海道の屋根」としても知られる大雪山連峰にある大雪高原温泉。

大雪山は活火山であるため、硫黄が含まれた硫化水素泉となっており、下山後にまるで写真のように美しい星空を眺めながら浸かれる露天風呂に定評があります。

お湯が熊の口から流れ出しているところに、北海道らしさを感じられる温泉です。

数日間をかけて本格的に縦走する人には、十勝岳温泉にも足を伸ばすことをおすすめします。

【東北】吾妻連峰:滑川温泉

滑川温泉はなんと500年以上前に開かれたという歴史ある温泉。

温泉から眺められる紅葉の美しさは日本国内でもトップクラスであるため、9~10月頃が一番適した時期です。

滑川から更に奥に進むと、同じく歴史ある秘境として名高い姥湯温泉も体験できます。

【関東】那須岳:三斗小屋温泉

鎌倉時代に発見された温泉であり、周辺の温泉宿も歴史を感じさせる風情。

まるでタイムスリップしたような情緒が味わえることと、登山者のみしか入れないという希少価値で人気を集めています。紅葉を楽しむなら10月の初め頃がおすすめです。

なお、三斗小屋温泉からは沼原・姥ヶ平分岐を経ると、徒歩約1時間半のところに県営駐車場も設置されています。

宿泊を兼ねても良いですが、駐車場を利用すれば日帰りでも入湯可能です。

【甲信越】白馬岳:白馬鑓温泉

天然湧出量が国内で最も多いのが白馬鑓温泉。標高2,100m地点にある温泉から眺められる絶景の美しさから、登山者が楽しめる温泉が数多く揃う長野県内でも高い人気を誇ります。

杓子沢・落石沢・鑓沢・湯沢と4つの沢を越えたところにある白馬鑓温泉周辺は、非常に気温が低く営業期間は7~9月まで。

キャンプ場もありますが、冬はかなり厳しい気候になると予想されるため、宿泊日を確認してから出かけることは必須です。

【甲信越】八ヶ岳:本沢温泉

登山者の間で最も有名と言っても過言ではないのが本沢温泉。

温泉までの登山ルートは比較的難易度が低いですが、標高2,150m地点の赤岳山頂にあり、国内で最も標高の高い場所にある露天風呂として知られています。

源泉をそのまま流し込んでいる露天風呂と、美肌効果があるとされる硫酸塩・炭酸水素塩泉の内湯との2種類が用意されているので、周囲の視線が気になる女性でも安心です。

【東海】乗鞍岳:平湯温泉

初心者・上級者ともに楽しめる登山コースが用意されている乗鞍岳には、奥飛騨の中で最も古いとされる平湯温泉があります。

源泉は90℃以上になるとされており、泉質は炭酸水素塩泉・単純温泉・塩化物泉・硫黄泉の4種類。単純温泉は筋肉痛・関節痛・腰痛に効果があるとされており、登山後の疲れを癒すために最適です。

日帰り登山でもOK!登山しないと行けない温泉6選

次は、登山しないと行けない日帰り入浴できる温泉を6つご紹介します。

休日を使って手軽にハイキングと温泉を楽しみたいという方におすすめの場所を、各地域ごとにピックアップしました。

日帰り入浴できる温泉

【東北】秋田駒ヶ岳:国見温泉

江戸時代に発見されたという国見温泉の最大の特徴は、お湯が緑色であること。

源泉は透明ですが着色しているわけではなく、お湯に含まれている他硫化イオンの黄色に、炭酸カルシウムと硫黄コロイドの微粒子による青色が混じって緑色になると考えられています。

お湯の色は水温によって変化し、まれに青色になることもあるそうです。

【東北】吾妻山:高湯温泉

福島県内でも「名湯」とされている高湯温泉には、実に9つもの源泉があります。

源泉により少しずつ特徴が異なるため、一度の登山でさまざまなお湯を体験できるところも魅力のひとつ。

中でも「玉子湯」は、藁葺き屋根が風情を醸し出す温泉として多くのファンを獲得しています。

近くに駐車場もあり日帰り登山でも楽しめる温泉ですが、一泊してたっぷりと温泉を楽しむのもおすすめです。

【関東】谷川岳:宝川温泉

群馬県の宝川温泉は都心からも手軽にアクセスでき、「テルマエ・ロマエ2」の撮影地となったことでも知られている温泉。

また、純和室で炭火焼上州牛サーロイン&高濃度水素風呂が楽しめるプランを用意している施設もあり、グルメや美容に関心の高い方の間でも話題になっています。

大露天風呂は約857平方メートルという広大と開放感たっぷりですが、混浴であることに注意しましょう。

営業時間は17時までとなっているため、日帰り登山の際には早めに到着するように出発してください。

【関東】御岳山:つるつる温泉

武蔵御岳神社のある御岳山山頂から日の出山を縦走すると、1時間ほどの下山の後につるつる温泉に到着します。

施設として充実している温泉であり、美肌効果のあるアルカリ性単純温泉として女性からも人気。

「和風・美人の湯」と「洋風・生涯青春の湯」の2種類が、奇数・偶数日により男女どちらの利用になるかが異なるため、浸かりたいお湯がある場合は日程を調整して行きましょう。

【関西】六甲山:有馬温泉

関西で初心者から登れる山として多くの登山者を集める六甲山。山頂から駐車場を横目に下山すると、有馬温泉街に行くことができます。

日本最古の温泉としても高い価値を誇りますが、お土産屋や民芸品店、宿泊用のホテルなどが立ち並び、数多くの宿泊者で賑わいを見せる地でもあります。

観光スポットとしても立ち寄っても楽しめる温泉街です。

【九州】九重連山:法華院温泉

九州・大分県にある九重連山はダイナミックな自然が魅力の山ですが、活火山であることから、カルシウム・マグネシウム・ナトリウムを含む硫黄塩泉が湧き出ています。

「雨ヶ池ルート」であれば約2時間に山小屋に到着できるため、短時間で本格登山と温泉を楽しみたいという方におすすめです。

登山での温泉…こんなときはどうする?注意点は?

登山での温泉…こんなときはどうする?注意点は?

登山で温泉に入るとなると、通常の旅行とは違う悩みが出てくるもの。

「着替えは?」「注意点は?」と気になることも色々出てくると思いますので、登山で温泉に入るときに感じがちな疑問点についてお応えします。

登山で温泉に入るときの疑問

着替えはどうするの?

特に女性の場合は、「着替えをどこでするのか?」と悩みがち。山中の温泉の中には、脱衣所が設置されていないものもあるため、女性にとっては敷居が高く感じられるものです。

もし温泉に脱衣所が用意されていない場合は、ブランケットやツェルトを木などに掛け、目隠しを作って着替えをするという方法が一般的。

ツェルトは山小屋での着替えやトイレの際にも重宝するものなので、ひとつ準備しておくと良いでしょう。

ただし、周りにブランケットなどが掛けられる場所もないようであれば、ゆとりのあるワンピースなどで体を隠して着替えをするという方法もあります。

入浴中、ザックはどこに置く?

「大きなザックを入浴中にどこに置いておくのか?」という点に疑問を感じる方もいるようです。

山中の温泉場では、ほとんどの方が「邪魔にならない場所」にザックを置いています。もちろん、受付やロッカーがあれば預けた方が安心ですが、登山者の利用が多い温泉では、他の利用客も他人のザックをあまり気にしません。

登山で温泉に入るときの注意点

登山で温泉に入るときの注意点は、捻挫をしたときは泉質を選んで入ることと、女性なら水着を持っていくこと、温泉施設では喫煙が困難であることの3点です。

捻挫をしたときは温泉の泉質に注意

登山中に捻挫をした場合、炎症がおさまるまでは「冷やす」ようにすることが基本。

当然のことながら温泉は体を温める作用があるため、捻挫が悪化してしまう可能性も考えられます。

ただし、泉質によっては捻挫改善に効能が期待できることもあるため、捻挫後に温泉に入る場合は泉質を確認するようにしてください。

女性ならケースバイケースで水着を用意

女性登山者が温泉に入る場合は、水着を持っていったほうが良いケースもあります。

温泉により入るときのルールは異なりますが、山中の温泉の中には、今回の記事でご紹介した「宝川温泉」のように、混浴となっており水着を着用しなければならないこともあります。

温泉のルールと情報をあらかじめ確認し、必要であれば水着を忘れないようにしましょう。

温泉施設は全面禁煙の場合も

温泉施設で食事などを楽しみたいという方は、喫煙が困難であるケースがあることに注意してください。

登山のできる温泉宿によっては、施設での食事・宿泊・温泉セットが用意されていますが、部屋タイプは禁煙しか用意されていない場合もあります。

喫煙者の方は、部屋タイプをよく確認するか、外で喫煙できる場所があることを確認してから利用しましょう。

登山での疲れは極上の温泉で癒そう

登山での疲れは極上の温泉で癒そう

登山者におすすめの温泉を各エリアごとにご紹介しました。アウトドアでしっかりと体を使い、汗をかいた後の温泉は極上です。

まだ登山後の温泉を経験したことがないという方は、今回の記事を参考に、ぜひ「登山」と「温泉」という最高の組み合わせを体験してみてください。

今回は合計12ヵ所の温泉をご紹介しましたが、関東エリアであれば奥多摩温泉郷・高尾山・筑波山など、他にも評判の良いところは各エリアにたくさんあります。

入浴のために必要な時間とコースタイムを計算し、計画的に温泉観光プランを練りましょう。

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