サイクリング中はヘルメットをかぶりますが、「サイクリングキャップ」という装備品もあります。
サイクリング初心者の方であれば、キャップとヘルメットを同時にかぶる理由がわからないという方もいるはず。
しかし、サイクリングキャップの機能性を知れば、ヘルメットと同時にかぶる理由もわかるはずです。
今回の記事では、機能性や選び方、おすすめ製品まで、サイクリングキャップについて幅広く解説していきます。
サイクリングキャップはなぜ必要?ヘルメットだけでは不十分な5つの理由
クロスバイク・ロードバイク走行中はヘルメットを被りますが、もうひとつ、頭への装備品として「サイクリングキャップ」というものがあります。
ヘルメットを被っているにも関わらず、なぜさらにキャップが必要なのでしょうか?
サイクリングキャップの必要性
ヘルメットインナーとして汗を吸い取ってくれる
サイクリングキャップの大きな役割は、ヘルメットのインナーとして吸汗してくれるということ。
ヘルメットに直接汗が付着すると、劣化や悪臭の原因になることも。
しかし、サイクリングキャップなどのヘッドウェアをかぶっていればヘルメットの保護に役立ちます。
汗止め効果が期待できる
ヘルメットインナーとしての機能は、ヘルメットの保護だけではありません。
吸汗性の高い素材で作られたサイクリングキャップは、汗が顔に垂れてくることを予防する働きも担っています。
走行中に頭の汗が垂れてきて目の中に入ると、目が開けられなくなってしまう可能性も。
走行中の快適性や安全性を高めてくれることも、サイクリングキャップが推奨される理由のひとつです。
自転車用ヘルメットのフィット感が高くなる
サイクリングキャップのもうひとつの役割は、ヘルメットのフィット感を高めるということです。
走行中にヘルメットがずれてきた場合、大事故に繋がりかねません。
ヘルメットを直接かぶるよりも、キャップを被ってからヘルメットを被った方が摩擦係数が高くなり、頭部への密着度が高まるという効果が生まれます。
防寒用としても活用できる
ヘルメットは通気性を重視していることから、冬場は頭が寒く感じられるもの。
キャップの種類によっては、頭部の防寒用として機能するものもあります。
防寒性の高い素材でつくられたものや耳あてがついたものなどが代表的で、冬場の冷たい向かい風から身を守るために有効です。
熱中症予防・雨除けとしても大活躍
自転車用のキャップは、日光や雨から頭を保護してくれる存在でもあります。
ヘルメットは内部に熱をこもらせるうえに、隙間から入ってくる日光を防ぐことはできず熱中症の危険も。
しかし、サイクリングキャップを被っていれば、熱から頭部を守れる可能性が高まります。
サイクリングヘルメット
-
サイクリングの必需品!安全対策のカギとなる「ヘルメット」の選び方&おすすめモデル
サイクリング初心者の方から抵抗を持たれがちな装備品のひとつが「ヘルメット」。 絶対に被るべきなのか?被るとしてもどうやって選ぶのか?など、サイクリングを始めたばかりの方は、さまざまな疑問を持つようです ...
初心者向けサイクリングキャップの選び方をステップごとに解説
それでは、実際にサイクリングキャップを購入する際には、どのようなポイントから選べばよいのでしょうか。
ステップごとにキャップの選び方を解説します。
キャップの選び方
帽子のタイプを選ぼう
サイクリングキャップ選びで最初に行うべきことは、キャップのタイプを選ぶこと。
つばあり・つばなし・バンダナタイプとそれぞれ特徴が異なるため、目的にあったキャップを選びましょう。
つばあり
ツバありタイプのサイクリングキャップは、ツバによる紫外線対策効果を得ることができ、眩しさも遮れることがメリット。
また、おしゃれなデザインのものが揃っているため、ファッション性を重視する方にもおすすめです。
つばなし
ツバなしタイプのサイクリングキャップは、ビーニーのような形のキャップのことです。
すべてのタイプの中で最もフィット感があり、吸汗性に関して優れています。
ヘルメットで隠れる大きさになっていることから、シンプルなコーディネートにしたい方に最適です。
バンダナ
バンダナタイプのサイクリングキャップは、首の部分に布が垂れていることから、首元の紫外線予防に効果的。
後ろで紐を結んで着用するタイプで、細かなサイズ調整ができること、締め付けが少ないことが魅力となります。
必要な機能性があることを確認
ロードバイク用キャップのタイプを選んだら、次に、必要な機能性が備わっていることを確認しましょう。
特に重視したい機能は次のようになります。
吸汗性・速乾性・通気性・保温性など
「吸汗性」「速乾性」「通気性」は、サイクルウェア全般において欠かせない機能性です。
ポリエステル製のキャップであれば、吸汗速乾性に優れていると考えられます。
そして、冬場に被るのであれば「保温性」も重視したい機能。保温性を考慮するなら、ウール製のキャップが候補となります。
抗菌性・防臭性
汗を吸い取ってくれるサイクリングキャップなので、「抗菌性」や「防臭性」もあると理想的です。
汗を吸収しヘルメットの中で蒸れると、どうしても雑菌の繁殖によるニオイが不安ですが、抗菌性・防臭性のあるキャップであれば心配することはありません。
UVカット加工
夏場にサイクリングやアウトドアをするなら、UVカット加工が施されたキャップがおすすめ。
日差しから頭部を守ってくれるだけでなく、頭皮の日焼け予防にも役立ちます。
季節や用途によって素材を選ぶ
サイクリングキャップの機能性を確認したら、次は素材を選びます。
使われている素材により機能性も変わってくるため、「機能性の確認」と「素材選び」は、実質的には同時に行うことです。
夏用サイクリングキャップの素材選び
夏用サイクリングキャップでは、先に解説したように、吸汗速乾性の高いポリエステル素材のものがおすすめ。
汗をかきやすい時期となるため、汗をいかに素早く発散させるかということが素材選びのポイントです。
伸縮性が高いストレッチ素材のキャップの方が、汗止め効果は高くなります。
冬用サイクリングキャップの素材選び
冬用サイクリングキャップを選ぶ際には、吸汗速乾性とともに保温性も重要です。
ウールは保温性があるだけでなく、温度を調整する機能も持つ冬に最適な素材。
コットンは遅乾性の素材ですが、化繊より温かさを感じることはできます。
サイズがわかれていれば大きさを選ぼう
最後に、もしいくつかのサイズが用意されていれば、サイズ選びを行いましょう。
基本的にサイクリングキャップはフリーサイズですが、メーカーによってはサイズが分かれている場合もあります。
ただし、フリーサイズでもメーカーにより弱冠の違いが現れるため、フィット感を重視するなら、やはり一度試着をしてから購入するべきです。
おしゃれなレディースモデルもあり!人気自転車ブランドのおすすめサイクリングキャップ
サイクリングキャップの選び方を把握したら、いよいよ実際に商品を選んでいきましょう。
人気ブランドのおすすめサイクリングキャップを7商品ご紹介するので、選ぶ際の参考にしてください。
おすすめサイクリングキャップ
【モンベル】ジオライン クールメッシュ サイクルキャップ サミット
メンズ・レディース兼用のツバありサイクリングキャップです。
吸汗速乾性に優れた「ジオライン」によりメッシュ生地を作り上げているため、夏場のサイクリングキャップとして最適。
ブルー・レモン・レッドとカラフルな色が揃っていて、視認性も抜群です。
【ラファ】RAPHA CAP II
「RAPHA CAP II」はコットン製ですが、耐水性・速乾性・吸湿性・抗菌性が備わっており、サイクリングキャップとして全く問題のない機能を備えています。
もちろんヘルメットの下にも着用しやすく、単体で被ってもシンプルなデザインがおしゃれなアイテムです。
【ラファ】EF EDUCATION FIRST CAP
EFプロサイクリングチームのモデルです。抗菌性を備えているためニオイの心配もなく、コットンが優しく額にフィットする快適な肌触りです。
コットン製ですが、通気性が高いので速乾性に関しても期待できます。
【チネリ】New York City Cap
イタリアのサイクルブランド・チネリの「New York City Cap」は、韓国のアーティストとのコラボにより誕生したおしゃれなデザイン性が最大の魅力。
ツバの裏のみカラーが違っていて、メンズ・レディース兼用で性別を問わず、ウェアとのおしゃれなコーデを楽しめます。
【ニューエラ】ジェットキャップ テックエアー
通気孔が設けられていることにより高い通気性を誇りますが、通気口からの雨の侵入は予防できることが最大の魅力。
ロングライドでも蒸れる可能性が低いうえに、雨天時のサイクリングでも活躍してくれます。
吸水性・速乾性が高く接触冷感素材使用で、夏場のサイクリングやスポーツに最適です。
【けんたさん】フルーツサイクルキャップ
人気ユーチューバーである「けんたさん」が制作したサイクリングキャップ。
フルーツを模したデザインになっていて、キャップ表面がフルーツの皮、ツバの裏側がフルーツの中身という楽しい仕掛けが組み込まれています。
メッシュ素材使用で吸汗速乾性に富むなど、機能性も抜群です。
【ワークマン】反射テープ付き ツイルキャップ
激安価格でサイクリング用品が揃うワークマン。
反射材つきでメッシュ素材のツイルキャップは、なんと399円というリーズナブルさ。
ポリエステル100%で速乾性にも優れており、実用性に優れたサイクリングキャップとして活用できます。
「XLサイズ」をお探しの方へ!大きいサイズのサイクルキャップのおすすめ
フリーサイズのサイクルキャップで「締め付けがきつい…」と感じるサイクリストの方から需要が高いXLサイズ。
しかし、XLサイズのキャップはなかなかありません。
そこで、XLサイズのサイクリングキャップをお探しの方におすすめの製品を調査しました。
- Wind X-Treme
- Walz Caps
- Cadence
- Look mum no hands!
- Simworks by Welldone Explosion Handmade Caps
- Lone Wolf Cycling Vestige Cap
- súper dot-dot-dot caps
- NEW ERA 59FIFTY MLB オンフィールド シカゴ・ホワイトソックス ゲーム
上記8つのサイクリングキャップは、締め付けが苦手な方や、フリーサイズで小さいと感じる方に特におすすめ。
デザイン性も優れたものばかりなので、XLサイズをお探しの方は、ご紹介した商品をぜひチェックしてみてください。
サイクリングキャップにはメリットが豊富!上手に活用して快適な自転車ライフを
サイクリングではヘルメットで頭を守りますが、機能性の高さを考えるとサイクリングキャップも必要です。
特に、夏場に暑いと感じたり、冬場に寒いと感じたりするようであれば、サイクリングキャップで問題が解決する可能性もあります。
今回ご紹介したおすすめのキャップ以外にも、バイク用のキャップは豊富に揃っています。
汗を吸い取る面積は狭いですが、ヘッドバンドという選択肢も。
ウェアとのコーディネートも考えながら、サイクルキャップを活用して、サイクリングをより快適なものにしましょう。
よく一緒に読まれている記事
サイクリングを始めたからには自転車専用ウェアが欲しくなるもの。 しかし、スポーツメーカーのサイクル用ウェアは全般的に高額で、自転車用の服装一式を揃えるとかなりの金額になってしまいます。 そこで初心者の ... サイクリング初心者の方から抵抗を持たれがちな装備品のひとつが「ヘルメット」。 絶対に被るべきなのか?被るとしてもどうやって選ぶのか?など、サイクリングを始めたばかりの方は、さまざまな疑問を持つようです ... ちょっとしたポタリングや自転車通勤なら問題ありませんが、「サイクリングの必要な持ち物」を持っていないと、いざというときに危険な思いをしかねません。 特にスポーツ自転車で旅に出る…というなら、最低限必要 ... 「これからサイクリングを始めたい!」と考えるなら、まずは自転車を用意しなければなりません。 しかし、スポーツサイクルには多くの種類が存在します。 入門者の方は、入門用としてどのバイクを選ぶべきなのか… ...
サイクリングウェアはユニクロでもOK!?初心者におすすめの服装を季節ごとに解説
サイクリングの必需品!安全対策のカギとなる「ヘルメット」の選び方&おすすめモデル
サイクリングの持ち物は?目的で変わる?初心者が必ず持っていきたいリスト29選
サイクリング自転車を初めて買うなら?選ぶべき種類&価格が安いおすすめ人気モデル6選