サイクリング初心者の方が「サイクル自転車用のウェアを揃えよう」と思い立ったとき、案外忘れられがちなのが「サイクルソックス」です。
サイクルキャップやサイクルシューズと比べて地味な存在であるソックスですが、実は快適な走りをサポートする重要な役割を担っています。
初心者の方にこそおすすめしたいサイクルソックス。選び方のポイントやおすすめモデルまで、ソックスに関して幅広く解説していきます。
ビンディングシューズとも相性抜群!サイクリングをするならソックスにこだわれ
サイクリングウェアの中でも地味な存在である「ソックス」。
実は、サイクルスポーツの快適性を高めるためにも、サイクリング中のファッションをおしゃれにする上でも欠かせないアイテムです。
ソックスにこだわる理由
ロードバイク用ソックスの役割は?普通のソックスとの違いは?
ロードバイク、クロスバイクなどのスポーツバイク用に作られたソックスは、普通のソックスよりも蒸れにくいことが最大の特徴。
真夏の汗をかきやすい時期でも蒸れにくく、走行中の不快さから開放してくれる存在です。
また、普通のソックスとは縫い方が違うことから、ペダリングによる疲労や痛みを軽減してくれる役割も果たします。
靴ずれやマメも予防してくれる他、商品によっては疲労軽減効果を持つものもあり実用性に富んでいます。
ソックスはおしゃれポイント
サイクリングやトレーニングの時、皆さんはどんな靴下を履いていますか?
自転車用のソックスは蒸れることなく快適、そして何より足元をオシャレに装います。ジャージなどと合わせてカラーコーディネートするのもお洒落です😌💓#自転車ウエア#サイクルソックス#北浦和スズキ pic.twitter.com/0dsVvfrkxd— スポーツバイクファクトリー北浦和スズキ (@suzupower_kita) May 10, 2021
ソックスはサイクリングファッションをおしゃれにする上でも欠かせません。
ビンディングシューズとの相性を考慮して作られていることから、普通のソックスよりもサイクルウェアに合いやすく、おしゃれに見えること間違いなし。派手でカラフルなデザインのものが多く揃っています。
サイクルソックスの選び方のポイントは?
それでは、サイクリング用ソックスを選ぶときのポイントについて見ていきましょう。
サイズが合っていてフィット感が高いことは基本として、その他に確認したいポイントは5つです。
機能性・外観の両方から選び方について解説していきます。
ソックスを選ぶポイント
通気性が良く蒸れないソックスであることが重要
サイクルソックスを選ぶ上で最重要ポイントとなることは「通気性の良さ」と「蒸れにくさ」。
サイクルソックスには3つの種類にわかれますが、蒸れにくさはもちろん、履きやすさも種類により異なるため、より希望に近いものを選びましょう。
スポーツ用として機能性に優れた「ノーマルタイプ」
爪先部分がわかれていない、至ってノーマルなタイプです。
誰しもが履いたことがあると思われるので、人を選ばない汎用性の高さが魅力ですが、3種類の中では蒸れやすいと言えます。
ただし、スポーツ用として作られたものは、普通のソックスより速乾性・通気性・消臭性などが高められています。
蒸れ予防・吸水性なら指がわかれた「5本指タイプ」
それぞれの指を入れる場所が用意された5本指タイプのサイクルソックスは、最も蒸れにくいタイプです。
指の間にかいた汗も吸収してくれることから、「シューズの中で足がベタつく…」という不快感を軽減してくれるだけでなく、吸汗性の高さから防臭効果も期待できます。
履きやすく蒸れにくい「足袋タイプ」
足指部分が2つにわかれた足袋タイプは、5本指ソックスの次に蒸れにくいとされています。
蒸れにくさでは指タイプ5本のモデルが上ですが、親指以外はわかれていないため、5本指ソックスに抵抗がある方におすすめ。蒸れにくさと履きやすさを両立させたタイプです。
サイクルウェアとしての機能性がある
こういったお洒落なサイクリングソックスを置いた店があったら嬉しい
pic.twitter.com/evO2mS84QP— ロード乗りデザイナーSho (@sho_innertop) January 16, 2020
次にチェックしたいポイントは、サイクル用としての機能性が備わっていることです。
サイクリング用ソックスに必要となる機能は非常に多いですが、代表的なものは次のようになります。
機能 | 役割 |
吸汗速乾性 | 汗を素早く吸い取り早く乾かす |
通気性 | 空気の通りを良くして蒸れを軽減する |
防風性 | 走行中に向かってくる風から身を守る |
保温性 | 暖かさにより外気の冷たさから身を守る |
伸縮性 | 伸び縮みにより動き安さを確保する |
耐久性 | 長時間に渡る走行に耐えうる強さ |
さらに足の裏に滑り止めがついているとグリップ力が上がり、自転車での走行がより快適になるためおすすめです。
夏用・冬用のソックスをそれぞれ用意する
サイクリング用のソックスは年間を通して同じものを履くのではなく、季節に合わせて何種類か用意しましょう。
ポイント2で解説したように、ソックスには「保温性」「防風性」「通気性」などの機能も求められます。
しかし、真夏のサイクリングで保温性は必要なく、むしろ通気性や吸汗速乾性の方が重視されることは当然です。
年間を通してロードバイクに乗るのであれば、少なくとも夏用・冬用と2種類の靴下を用意しておけば、外気や天候の変化に柔軟に対応できるようになります。
丈の長さは目的に合わせて選ぶ
さまざまな丈の長さのサイクルソックスがありますが、ソックスの長さも目的や用途に合わせて慎重に選ぶようにしてください。
主に使われている4種類のソックスの違いを把握し、ご自身の希望に最も適したものを選びましょう。
怪我予防ならロングタイプがおすすめ
走行中・転倒時の怪我を予防するためには、ふくらはぎの中ほどまでを覆うロングタイプがおすすめです。
皮膚とシューズが擦れて怪我をする心配もなく、紫外線カット効果も期待できることから、安全性を重視したい方はロングタイプを選んでください。
おしゃれ重視ならショートタイプでもOK
ロングタイプよりももっとおしゃれに、カジュアルにソックスをは着こなしたい方は、ショートタイプをおすすめします。
くるぶし丈はビンディングシューズやアンクル丈のパンツとも相性が良いですが、靴ずれを起こしやすいことに注意が必要です。
冬場の防寒目的ならハイソックスタイプ
真冬に防寒目的でソックスを用いるなら、ハイソックスのように長いソックスを選びましょう。
また、通常のサイクルソックスはペダリングのしやすさを考慮して薄手になっていますが、生地が厚めのものを選ぶとさらに防寒性能が高まります。
雨の中走るなら防水透湿オーバーソックスを
雨天時にバイクで走るときは、防水透湿性のあるオーバーソックスを履くのがおすすめ。
雨水で濡れた靴下は大変不快度が高いものですが、防水性・透湿性のあるソックスであれば、水に濡れても足が濡れることはありません。
通常のサイクルソックスと比較すると厚みがありますが、足が濡れないということは大きな魅力です。
疲労軽減効果を狙うならコンプレッションソックス
自転車走行時の疲労軽減効果も得たいなら、着圧機能のあるコンプレッションソックスを選びましょう。
ふくらはぎを着圧するためいずれも長さはロングとなりますが、走行のパフォーマンスを重視したいという方には最適なソックスです。
自転車競技・レーシング用靴下としても人気!ブランド別おすすめサイクルソックス8選
【春の厳選】初めてのサイクル用ソックスに!RxL SOCKS! https://t.co/RftaTBjc62 pic.twitter.com/pUNqPGAFxe
— ワイズロード九州地区 (@yskyushu) March 17, 2018
それでは、初心者の方からレース参加者まで使える、おすすめのサイクリング用ソックスを8つご紹介します。
いずれもデザイン性・機能性ともに優れた人気のソックスとなっており、初めて購入するものとしてもおすすめです。
人気のソックス
【ルコックスポルティフ】サイクル 3Dソックス
「3Dソックス」という名前に違わず立体的な設計となっており、かつ伸縮性の高い編み方を採用していることからフィット感抜群です。
足裏にグリップがついており、ペダリング時の力が分散してしまうこともないことから、パフォーマンス向上も期待可能。
ロードバイク用ソックスとしてメンズ・レディースともに販売されています。
【モーゼン】サイクル ソックス
比較的しっかりとした生地を使用していることがモーゼンのサイクルソックスの特徴ですが、履いてみると通気性の悪さは感じられません。
シンプルなものも、カラフルなものも用意されていることから、選択肢が豊富でファッション性にも優れています。
厚手の割に軽く、履き心地の良いロードバイクソックスを探している方におすすめです。
【カペルミュール】サイクルレーシングソックス チェレステ
日本のサイクルウェアブランドとして人気のカペルミュールからは、足首部分に反射材を使用することで、安全性を高めるソックスが販売されています。
ブランドロゴとなるライオンのマークが足首部分に織り込まれておりファッション性も申し分ありません。
足の甲にメッシュ素材を使用し、土踏まずにはゴム編みでサポーター機能が搭載されています。
【パールイズミ】クールネスソックス 46
パールイズミから販売されている「クールネスソックス」は、ポリエステル65%を使用し、甲の部分をメッシュにしていることから、速乾性・通気性に優れていることが特徴。
さらに爪先部分の縫い目をフラットにすることで、足先の不快感も軽減させています。
【モントン】サイクリングソックス
足首までをブラックとし、ふくらはぎにかけてブルー・レッド・グリーン・ピンクなどのグラデーションを配したカラフルさが特徴的なソックス。
ロードで足元をおしゃれに、華やかに見せたいというサイクリストの要望に応えます。
通常販売価格5,600円と高額ですが、靴下はクリックポストに対応しているため、価格が下げられている通販で注文することをおすすめします。
【フットマックス】ロードバイク ソックス
フットマックスのロードバイク用ソックスは、立体設計で足と一体化するような履き心地が特徴。
さらに土踏まずのサポート機能、足首ホールド機能などを備え、足裏にはシリコンのグリップがついています。
メッシュ素材により通気性を改善しているなど、サイクリングに必要な機能性をすべて搭載したとも言えるソックスです。
【RxL】ロードバイク用レーシングソックス
豊富な種類のロードバイク用ソックスを製造しているRxLですが、ご紹介するソックスは、超立体製法で作られている上に、爪先に一切縫い目がないため履き心地抜群です。
さらに薄手の生地を使用していることから、素足のような感覚なのにペダリングの快適性を高めてくれ、上からシューズカバーを着用してもごわつきません。
XSからXLまでのサイズが用意されているユニセックス商品です。
【dhb】 ASV メリノ thermal サイクリングソックス
保温効果の高い「メリノウール」を使用した女性用サイクリングソックスです。
さらにメリノウールには調湿性があることから、冬だけでなく夏でも使用可能。抗菌・防臭効果にも優れ、真夏のサイクリングを除けば年間を通して活用できます。
残念ながらdhbからは販売が終了しているようですが、店頭在庫として見つけたときにはぜひとも購入しておきたい製品です。
自転車乗りには必須アイテム?サイクルソックスで快適なサイクルライフを
サイクルソックスは普通のソックスとは違い、蒸れを強力に予防し、ペダリングの快適性も高めてくれるというサイクリストにとっての必須アイテムです。
今回ご紹介した選び方やおすすめモデルを参考に、ロード用として一足用意してみてはいかがでしょうか。
ソックスは目的や用途・季節に応じて選ぶ基準が異なることから、初心者の方にとっては選び方が難しいかもしれません。
もし情報だけで迷うことがあれば、サイクルショップに行って実際に手にとって比べてから選びましょう。
サイクルウェアでもっと快適に
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