サイクリングでは体調を維持するために水分補給が大切。そこで重要な存在となるのが「サイクリング用ボトル」です。
しかし、サイクリング用のボトル選びは案外難しいもの。
適したボトルを選ぶためには、細かな部分をチェックしなければなりません。
そこで、初めてサイクリング用ボトルを購入する方に向けて、選び方のポイントを9つの項目から徹底解説。
おすすめの人気ボトルもご紹介するので、ボトル選びにご活用ください。
ロードバイク乗りに「サイクリングボトル」は必要?その重要性とは
ロードバイクに乗るときのサイクリング用ボトルの必要性とは、一体どこにあるのでしょうか。
サイクリングを何回か経験している方はご存知でしょうが、サイクリングにおいて水分補給は、身体を元気に保つためのカギとなるものです。
水分補給を行わないと、次のような危険性が高まります。
- 疲労が蓄積されやすくなる
- パフォーマンスが低下する
- 熱中症の危険性が高まる
- 脱水症状で動けなくなる可能性がある
もちろん、コンビニや自動販売機などで水を購入しても良いのですが、ペットボトルではいちいちフタを開けなければならず、走行中に飲みにくいというデメリットがあります。
また、水分補給は一度に行うよりも、少しずつ、こまめに行うことが大切。
そのため、例え電動自転車に乗っている方であっても、サイクリングではマイボトルを携帯し、いつでも水分補給ができるようにしたいものです。
サイクリング用ボトルの選び方9つのポイント
それでは、サイクリング用のボトルを選ぶときのポイントについて確認していきましょう。
ボトルの選び方は案外難しく、チェックするべきポイントは実に9つにも及びます。
片手で開閉できる
サイクリング中に使うことを考えると、ボトルは片手で開閉できるものばベスト。
片手で操作できるボトルであれば、いちいち停車することなく、走行しながら水分補給を行えるようになり大変便利です。
飲み口のタイプで選ぶ
サイクリング用のボトルには、飲み口によって3つの種類にわけられます。
それぞれの特徴と機能性を把握して、最も使いやすいと感じられるものを選びましょう。
プル式
飲み口を指で引っ張るか、歯で噛んで引っ張ることで開けるタイプ。
キャップはついていませんが、その分、手軽に水分補給をすることができます。
ジェットバルブ式
フタを開けなくても、ボトルを握るだけで水を飲めるタイプのボトル。
逆さにするとこぼれるのでは…と不安になりますが、こぼれることはありません。
飲み口周辺の器具を回すと、完全に閉じることができるためバッグの中で押されたときも安心です。
ウォーターゲート式
プル式とバルブ式、両方のメリットを組み合わせたようなタイプ。
逆さにしてもこぼれることはなく、手や歯で引っ張ることでフタの開け締めが行えます。
キャップ付きが衛生的
サイクリングボトルを2個つけるという
些細な憧れがあったので嬉しい pic.twitter.com/qgO6nj4Bu4— すぎっち (@syksz) June 11, 2018
飲み口に関して解説した項目を見ていただければわかるように、サイクリング用ボトルの中には、キャップがついていないものもあります。
キャップがついていないものは「簡単に飲める」というメリットがありますが、衛生面を考慮すると、やはりキャップ付きのボトルを選びたいもの。
メリットとデメリットの両方を考えて選びましょう。
容量タイプは600mlが使いやすい
サイクリング用ボトルで一般的に「使いやすい」と言われている容量は600mlです。
小さすぎると途中で飲み物がなくなってしまいますし、大きすぎると片手で持ちにくく、操作もしづらくなるもの。600mlを目安に選びましょう。
ボトルケージに収納できる
サイクリング用ボトルは、「ボトルケージ」と呼ばれるドリンクホルダーで自転車へと設置します。
そのため、ロードバイクに設置されているケージに収まるサイズのボトルであければ、置き場所に困ってしまうことも。
特に、フレームが小さなロードバイクであれば、大きなボトルが収まりきらない可能性もあるため要注意です。
開口部が大きく洗いやすい
ロードバイク用ボトルは、常に清潔な状態を保てることも大切。
開口部が大きく開くようになっていて、内部が洗いやすいものであれば雑菌の繁殖を防げます。
飲み口と本体を分離させられるボトルだと、洗い方も簡単なのでおすすめ。
保冷保温機能付きのものがおすすめ
スポーツで使うボトルでは、やはり保冷機能・保温機能はついている方が理想的です。
真夏にロードバイクに乗って大量の汗をかいたときに、ボトルの中身が生ぬるい水では美味しいと感じられないもの。
サイクリング用ボトルを選ぶ際には、次の2種類の保冷機能・保温機能がついたボトルを選びましょう。
断熱材入りサイクリングボトル
保冷・保温効果つきボトルの主流です。ボトルの周囲に断熱材が使われた構造になっており、断熱性能により内部の温度を保ちます。
そのため、魔法瓶タイプのように長時間の保冷効果は期待できませんが、断熱材不使用ボトルと比較すると性能は上です。
サーモボトル
サーモボトルは断熱材入りサイクリングボトルよりも保冷保温性能に優れていて、真夏の暑い時期に冷たい飲み物を飲みたいという要望にも応えてくれます。
ただし、一般的なステンレス製やシリコン製の水筒よりも重量が重いことが難点です。
中身の残量がわかるものを選ぶ
ボトル内部の水分の量がわからなければ、「飲もうと思ったら飲み物がない…」という事態に陥りかねません。
半透明のものであれば、中身の残量がわかるため、計画的な水分補給・補充が行えます。
ニオイ移りのないボトルを選ぶ
プラスチック製のボトルは、飲み物のニオイが移ってしまうことがあります。
また反対に、プラスチックのニオイが飲み物に移ってしまうタイプの製品もあります。
いずれにしても、使いやすさと快適性に大きな影響を与える要素であることから、事前に必ずチェックしておきたいところです。
スポーツ・ロードバイク用におすすめ!人気のサイクリングボトル5選
この口のボトルを使い出したら、前のサイクリングボトルが使えなくなった。 pic.twitter.com/d7Rsr7mdhm
— まもんず (@nikuq_momons) May 20, 2015
それでは、クロスバイク・ロードバイク用におすすめのサイクリングボトルをご紹介していきます。
初心者向けとして特に人気の高いモデルを5つピックアップしました。
迷った方は、次の5つのモデルの中から選んでください。
【キャメルバック】ポディウム アイスボトル
ロードバイクに乗るサイクリストから絶大な人気を誇るキャメルバックのボトル。
「ポディウム アイスボトル」は、他のモデルより保冷力が高まっていることがポイントです。
従来品の2倍もの保冷力を保つ機能を持ち、真夏のサイクリングにおいて強い味方となってくれること間違いなし。
ボトルを握って飲むタイプなので、走行中でもいつでも水分補給が可能。容量も620mlとちょうど良いサイズ感です。
【エリート】FLY ボトル 550ml
エリートの「FLY ボトル」は、ロードバイク用ボトルの中でも1,000円前後で購入できるというリーズナブルさが魅力。
さらにデザインがスタイリッシュで550mlと手頃なサイズ。開口部が広く洗いやすいこと、軽量であることもメリットですが、残念ながら保冷機能付きではないことから、通勤・通学などに最適です。
おしゃれなデザインでカラーも豊富に揃っています。
【AVOIN】colorlifeスポーツウォーターボトル
半透明のプラスチック製なので、残量が一目瞭然で便利なボトルです。
プラスチックとはいえ、「BPA」を含有しておらず、人体にも地球にも優しい素材で作られていて、安全性が確かなところも嬉しいポイント。
通常サイズは500mlとサイクリング用にちょうどよい容量ですが、もっと大容量サイズがほしいという方のために1,000mlも用意されています。
【サイクルプロ】サイクルプロボトル
「サイクルプロボトル」は、ロードバイク用ボトルの中でも、とにかくリーズナブルな価格が魅力的。
700mlと少々大容量サイズで、価格は販売店により異なりますが、450~550円程度が目安。
保冷性や保温性などはありませんが耐久性が高く、コスパに優れたサイクリング用ボトルとして高い人気を博しています。
【シマノ】ドリンクボトル クリア
シンプルなデザインのドリンクボトルで、前項でご紹介したサイクルプロボトルと非常によく似ています。
価格も安く、「とりあえずサイクリング用ボトルを手に入れたい」という用途に最適です。
広口タイプであるため洗いやすく、氷なども入れることができるため、保冷機能はありませんがある程度飲み物の温度を保っておけます。
サイクリング用ボトルの中身は?入れるドリンクのおすすめ
ロードバイク用ボトルを準備したら、さっそく中身のドリンクを入れてサイクリングに出かけましょう!
それでは、ボトルにはどのような飲み物を入れるべきなのでしょうか。適した3種の飲み物をご紹介します。
水
サイクリング用ボトルに入れる飲み物として定番なのが水。体内への水分補給で水が定番であることは自明の理でしょう。
シンプルに喉の乾きを潤したいというときの重宝するため、必ず1本は水が入ったボトルを用意しておきたいものです。
スポーツドリンク
汗で水分が失われたときに、必要な成分を補えるスポーツドリンク。
水分だけでなく、糖質や塩分も含まれていることから、サイクリングによる疲労を感じにくくする、熱中症を予防するという目的に最適なドリンクです。
ただし、塩分を含んだスポーツドリンクは、喉の乾きを助長させる働きもあることに注意しましょう。
糖質を含んだジュース
糖質を含んだジュースも、ボトルに入れる飲み物の候補となります。
サイクリングでエネルギーを消耗した際には、エネルギー源となる糖質が疲労回復に効率的なためです。
休憩中にコーラを飲むという人は多いですが、炭酸飲料はバイクの振動揺られると吹き出してしまう恐れがあることから、炭酸の入っていないジュースをおすすめします。
ゼリー飲料はどうする?アウトドアで保冷しながら運ぶための方法
サイクリング用のボトルを使えば、飲み物を冷たいまま、温かいままスポーツバイクで運べるようになります。
しかし、ゼリー飲料をボトルに入れることは無理があります。
アウトドア用としてゼリー飲料を冷たいまま現地に持っていくためには、次のような方法が考えられます。
- 保冷バッグ
- 保冷タイプの防水バッグウエストポーチ
もしケージレスのスポーツバイクを使っていたとしても、保冷バッグや自転車用保冷機能防水ポーチなどを持っていれば、ゼリー飲料やペットボトル冷たいまま運べるようになります。
ランニングをする方であれば、防水ランニングポーチやウエストポーチ、スポーツタイプのバッグポーチなどの方が馴染み深いかもしれません。
サイクリングがメインの方でも、保冷タイプのウエストポーチであれば、動きの邪魔になることもありません。
ぬるいゼリー飲料に美味しさを感じることは難しいもの。
軽量タイプの防水保冷バッグであれば、サイクルウェアのバックポケットに入れて持ち運べるのでおすすめです。
サイクリングには水分補給が重要!お気に入りのボトルで安全に走ろう
大量に汗をかくサイクリングでは、こまめな水分補給が必要不可欠です。
体調を万全にし、快適にサイクリングを楽しむためには、ご紹介してきたようなサイクリング用ボトルを用意し、常に飲み物を飲める体制を作り上げることが大切です。
サイクリング初心者の方におすすめのサイクリング用ボトルをご紹介しましたが、他にも「ポーラーボトル」なども人気が高く、さらにこだわる方は、オリジナルでサイクルボトルをオーダーメイドしていることもあります。
もちろん、サイクリングだけでなく普段使いも可能なので、ぜひ性能・デザインともにお気に入りの一品を見つけてください。
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