「ランニングをしよう!」と思っている日に限って雨…。天候が悪い日はランニングへの意欲も下がりがちですが、実は雨の日しか得られないランニングのメリットがあることをご存知でしょうか?
天候が悪いと「今日はランニングをやめよう」と思ってしまう方もいるでしょうが、雨ランのメリットを知ることはランニングへのモチベーション維持にも効果的。
そこで今回の記事では、雨ランの注意点とともにメリットを解説します。
雨の日でもランニング・ジョギングをするべき?他のランナーはどうしてるの?
まず他のランナーのみなさんは、雨の日もランニングをしているのでしょうか?
アンケート調査の結果によると、45%の方が「小雨なら走る」、35%の方が「雨の日は走らない」と答えています。その反面、「雨でも走る」と答えた方はわずか15%に留まりました。
統計上の結果では「本降りの雨なら走らない」という方が80%という結果に。
雨の日でも「走ったほうがいいのかな…」と悩んでいる人は、多数決の結果を取るなら「走らなくても良い」と考えられます。
参考:夏の雨、あなたは走る? それとも走らない?-RUNNET
雨の日の練習には良いことも?雨ランで得られる5つのメリット
雨の日にランニングをする人は少ないものの、雨の日にしか得られないメリットもあることをご存知でしょうか?
雨の日に走る「シャワーラン」を好む人もいるように、雨の日のランニングでは次のような5つのメリットがあります。
気温が高い日でも熱中症・脱水症状のリスクが低い
夏の雨の日は気温が低くなることから、熱中症や脱水症のリスクが低くなります。
熱中症や脱水は夏場のランニングにおける最大のリスクです。特に昨今の猛暑・酷暑の日は、運動をしていなくても熱中症になるほど。
夏のトレーニングに危険を感じている方は、ぜひ一度、雨の日のランニングを体験してみてはいかがでしょうか。
湿度が高く呼吸がしやすい
湿度が高い雨の日は呼吸がしやすいこともメリットのひとつ。人間の肺は湿度が高いほうが機能性が高まるため、雨の日のランニングでは「呼吸が楽」だと感じられることが多くなります。
練習日記をつけている方であれば、雨の日の方が良いペースで走れることに気がつくかもしれません。
また、肺に湿度を補えれば体内の水分量が失われにくくなることから、脱水症状・熱中症予防効果にも一役買ってくれます。
悪天候でのマラソン大会の練習に最適
雨の日のランニング経験は、悪天候を想定したマラソン大会の練習にも最適です。
マラソン関連情報を検索してみるとわかりますが、雨天開催されたマラソンは少なくありません。
大会出場のために日々練習を重ねて、いざレースの日になったら雨…。そのときに雨の日の練習経験がないと、これまでの練習だけでは葉が立たなくなる可能性もあります。
マラソンやレースなどの競技に参加したいと考えているなら、雨天時にランニングをして経験を積んでおくことも大切です。
雨の日のランニングでトレーニング習慣を維持できる
最初にご紹介したアンケート調査で「雨の日でも走る」と答えた方のほとんどが「練習日なら雨でも走る」という回答でした。
ランニング予定日が雨だったからと言って練習を休んでしまうと、運動習慣が崩れてしまうこともあります。
運動習慣は一旦途切れてしまうと、そのまま失われてしまうこともあるもの。晴れの日も雨の日も変わらず走ることは、トレーニング習慣の維持にもつながります。
雨の日はランニングに集中できる!ペース走におすすめ
ご紹介してきたようにさまざまなメリットがある雨ランですが、やはり雨が降っているところにいつまでもいたいと考える方は多くありません。
「雨が降る中にいたくない」という心理を利用すれば、雨ランはペース走に最適だとも考えられます。
雨の日のランニングは心理的な部分だけでなく、物理的にもペース走の練習法として最適です。
雨の音で余計な音が遮断され、視界の悪さから周囲に対して目配りをするようになることから集中力も高まり、同じ距離でも晴れの日以上に良い結果が出せる可能性が高まります。
ペース走をしたい方は、ぜひ雨の日に取り組んでみてください。
雨の日でもランニングをしたい!注意するべきリスクとポイントとは?
雨ランのメリットを見て「雨の日もランニングをしてみたい!」と思われた方は、雨の日ならではのリスクと注意点を把握してから走るようにしてください。
晴れている日には思いもよらなかったリスクが待ち受けていることもあります。
視認性が低くなり事故のリスクが高まる
雨の日は遠くまで見通すことができなくなり、視認性が低くなることから事故のリスクが高まります。
自動車運転手・ランナー・歩行者のいずれからも視認性が低くなり、お互いを見つけにくい状態に。
雨の日のランニングではLEDライトをつけて走るなど、自動車運転手や歩行者から見つけてもらいやすくするための工夫が欠かせません。
滑りやすい路面での転倒に注意!
濡れた地面は滑りやすく、転倒の危険性が高まることにも注意が必要です。
特にカーブにあるマンホールや側溝の金網は、想像以上に滑りやすくなっています。
普段は何気なく走っているところにも危険が潜んでいることを忘れず、マンホールは避ける、カーブではスピードを落とすなど細心の注意を払うとともに、グリップ力の高いランニングシューズを準備するようにしてください。
寒さ対策をしっかりと行う
メリットとして「雨の日は涼しくて走りやすい」と解説しましたが、その反面、長時間に渡り体温が奪われ続けると低体温症になるリスクもはらんでいます。
長距離ランをする方や気温の低い日に走る場合は特に、寒さ対策をしっかりと行うことも雨ランのポイントです。
速乾性の高いスポーツ用ウェアを着用し、重ね着で体温を調整できるようにしましょう。
ウエアが雨に濡れないように、撥水機能が搭載されたレインスーツを着用することもおすすめです。
また、膝関節を冷やすと怪我につながりやすいので、タイツやレギンスを活用して脚を温めることも忘れずに。
濡れにくい「雨の日用コース」を準備しておこう
雨の日のランニングで低体温症を予防するためには、濡れにくいコースを走ることも大切。
雨ランに慣れていない方は、濡れにくい「雨の日用コース」を考えておきましょう。
雨の日用ランニングコースでおすすめなのはトンネルの中と高架下、樹木の多い場所でのトレイルランです。
夏の暑さを軽減するための雨ランであれば、トンネル・高架下・樹木を利用すれば、気温の涼しさというメリットだけを享受でき、雨が直接身体に当たることは防げます。
障害物を上手に利用して、濡れにくいコースを探してみてください。
雨のランニングで体温が下がったら入浴を
雨の中でランニングをした後は、入浴で体を温めてください。
濡れたまま放っておくとどんどん体温は下がってしまいます。帰宅したらすぐにウェアを脱いで入浴をしましょう。
ランニング後のストレッチも、入浴をしてから行えばより効果が高まるはずです。
濡れたランニングシューズはすぐに手入れをしよう
雨で濡れてしまったランニングシューズは、できる限り早めに手入れをする必要があります。
放置すると雑菌が繁殖してニオイが強くなるだけでなく、メッシュが型くずれする原因にもなるためです。
家に帰ったら、入浴前に丸めた新聞紙を詰めて吸水させ、あまりにずぶ濡れになっているようなら入浴後に洗って陰干しをします。
ランニングシューズを雨から守る方法としては、走る前に防水スプレーをかけておくことも効果的。
大切なシューズを長く使うためには、濡れたらケアをし、良い状態を保っておくことが欠かせません。
レディースもあり!ワークマンで雨の日の練習用ランニングウェアを揃えよう
初めて雨の日のランニングに挑戦する方は、ご自分のウェアを見直してみてください。
雨の日の使用にも耐えうる速乾性・撥水性のあるウェアでしょうか?
もし雨ランで使うには機能性が低いと思われたら、ワークマンのリーズナブルなアイテムがおすすめです。
雨のランニングで気軽に着られる「カッパ」
小雨の中を走るのであれば、いつものランニングウェアの上からカッパを着るだけでも十分です。
ワークマンなら600~800円くらいで防水素材で作られたカッパを購入できます。
1,900円と少々高くなりますが、「レインジャケット STRONG」なら10,000mmもの耐水圧で、さらに反射材つきなので雨の日の事故リスクも軽減。厚手で耐久性が高いところもうれしいポイントです。
防水ウェア・パンツがセットの「レインスーツ」
本降りの雨の中を走るなら、トップスをパンツがセットになった防水仕様のレインスーツを準備しましょう。
「透湿レインスーツSTRETCH」は、耐水圧10,000mm、透湿度5,000g/m2/24hという機能性の高さで、ナイロンのカッパに比べて非常に高い快適性を誇ります。
また、ストレッチ素材でできていることから、ランニングの動きが邪魔されることもありません。
雨の日もランニングをしたいと考えているなら、一着持っておくことをオススメします。Sサイズから展開されているメンズ・レディース兼用の商品なので、小柄な女性でも使える一品です。
顔に降りかかる雨を避けるための「帽子」
雨の日のランニングの必需品である帽子やフード。ワークマンの「反射テープ付き メッシュキャップ」なら、メッシュ素材で通気性も良く、反射材で自動車運転手からの視認性の低さもカバーしてくれます。
価格は399円と格安で、視認性の高い色である白も用意されているのでおすすめです。
シャワーランを快適にしてくれる「サングラス」
顔に降りかかる雨を避けるためには、帽子だけでなくサングラスも必要です。
日差しや飛んでくる小石から目を保護してくれるスポーツ用サングラスを持っていれば、もちろん手持ちのものを使って構いません。
スポーツ用サングラスを持っていないという方であれば、とりあえずワークマンの作業用メガネを購入しましょう。
「アクシス防曇保護メガネ」であれば、防曇加工が施されている上にUVカット機能付きなので、雨の日だけでなく真夏の晴天時にも大活躍。機能性と活用度、予算のバランスを考えて選んでください。
靴擦れを防ぐための「5本指ソックス」
雨の日のランニングの意外な盲点が、「靴擦れしやすい」ということです。靴下やシューズが濡れると足との摩擦が強くなるため、靴擦れしやすい状態になってしまいます。
靴擦れを防ぐためには、足と靴下・シューズの摩擦を軽減する5本指ソックスを活用しましょう。
ワークマンにはさまざまなタイプの5本指ソックスが揃っていますが、ランニング用として購入するなら「アーチパワーアシスト ショート 5本指靴下」がおすすめ。
アウトドアスポーツ用としても最適な5本指靴下で、吸汗性と消臭性が高く汗をかきやすい真夏の晴天時にも活躍します。
フィット感が高く土踏まずをサポートしてくれる形状になっていることから、通常のスポーツ用靴下としても役立つはずです。
防水性・撥水性・グリップ力のあるランニングシューズ
ランニングの肝となるシューズは、専門メーカーから販売されているグリップ力の高いシューズがおすすめですが、ワークマンでも耐滑性の高いシューズは購入できます。
「ニットセーフティシューズ」は軽量で靴底が曲がりやすい仕様になっていることから、ランニングシューズとしても活用可能。
ソールに合成ゴムを採用しており、耐久性と耐滑性が高いことが魅力のシューズです。
ただしやはり転倒の危険性が高い雨ランで使用するなら、防水加工のアッパー素材が使用された、機能性の高いランニング専用防水シューズの方が安全だと考えられます。
やっぱり雨の日は走りたくない…休むならランニングの代わりに筋トレ・ストレッチを
メリットが多い雨の日のランニング。雨ランをしたいという方に向けて注意点などを解説してきましたが、「雨の日はやっぱり走りたくない…」という方も多いはずです。
雨の日に走りたくないなら、無理をして走る必要はありません。思い切って練習を休み、自宅で筋トレやストレッチ、体幹トレーニングをしてみてはいかがでしょうか。
雨だからといってトレーニングをせずにただ休んでいると、次のランニングまでに脚力や体力が衰えてしまうこともあります。
雨の日は「次のランニングに向けて備える日」だと考えて、スクワットやカーフレイズなどを行ったり、ストレッチで筋肉の柔軟性を高めたりと別のトレーニングを行いましょう。
雨の日もランニングをするなら注意点を守り雨対策をしっかりと
アンケート調査の結果によると、雨の日はランニングを休んでいるというランナーが大半ですが、ダイエット目的でランニングやジョギングをしているなら、雨の日でも定期的に有酸素運動をしたいはず。
代わりに筋トレやストレッチを行うこともひとつの方法ですが、コツをつかめば雨の日のランニングも快適です。
今回の記事ではワークマンの防水機能つき雨具をご紹介しましたが、ナイキやノースフェイスなどのメーカーからも、防水性能が高いウェアは販売されています。
服装を整え、グリップ力の高さからシューズ選びを行ったら、ライトの装着も忘れずに雨ランに挑戦してみましょう。